【やさしい版】介護送迎後の事故と責任
ニュースを一言でいうと
東京の介護施設でデイサービスを利用した80代の女性が、自宅のアパートまで送られた後、階段で転んで亡くなってしまったんだ。ご家族は「施設がもっと気をつけてくれていたら、こんなことにならなかった」と裁判を起こした。東京地方裁判所は、施設側が転ぶ危険をちゃんと考えて行動しなかったとして、お金を払うように命令したよ。デイサービスっていうのはね、おじいちゃんやおばあちゃんが日中だけ通って、お風呂に入ったり、ごはんを食べたり、体操をしたりする場所のことなんだ。
なぜ① 送った後も気をつける責任がある
施設の人は「家まで送ったから、そこで仕事は終わり」って考えていたのかもしれない。でも裁判所は「ちゃんと家の中に入るまで見守る責任があったよ」って言ったんだ。その理由を見てみよう。
たとえば① 階段がこわい人を、階段の前に置いていく
この女性は、足がとても弱くなっていたんだ。階段を上るのがこわくて、いつも手すりにつかまってゆっくり上がっていた。施設の人もそのことを知っていた。でも送迎のとき、アパートの階段の下で「じゃあね」って降ろして、車で帰ってしまったんだ。女性はひとりで階段を上ろうとして、バランスをくずして転んでしまった。もし施設の人が「階段を上るまで見守ろうか」って声をかけていたら、女性は「お願い」って言えたかもしれない。知っていたのに何もしなかったことが、責任を問われる理由になったんだよ。
たとえば② 家族に連絡しないで帰ってしまう
この女性は、家族と一緒に住んでいなかったんだ。だから、家に誰もいない。施設の人は、家に誰もいないことも知っていた。でも「家族に電話して、迎えに来てもらおうか」とは言わなかった。「家の前まで送ったから大丈夫」って思ってしまったんだ。でももし電話していたら、家族が駆けつけて階段を支えてあげられたかもしれない。裁判所は「危ないって分かっていたなら、もう一歩だけ行動してほしかった」って言ったんだよ。
なぜ② でも施設側もむずかしい立場にいる
一方で、施設の人たちの立場も考えてみよう。毎日たくさんのおじいちゃん、おばあちゃんを送り迎えしているんだ。
たとえば① どこまで見守ればいいか決まっていない
たとえば、ある人は玄関まで、ある人は部屋の中まで、ある人はベッドに座るまで手伝ってほしいかもしれない。でも施設には、何十人ものお年寄りがいる。ひとりひとりに長い時間をかけると、次の人を迎えに行く時間が遅れてしまう。だから施設の人は「どこまでやればいいんだろう」って毎日悩んでいるんだ。今回の裁判で「ここまではやってね」っていうラインが少し見えてきたけれど、それでもまだはっきりしないことがたくさんあるよ。
たとえば② 働く人が足りない
介護の仕事をする人は、今とても少ないんだ。朝から晩まで働いても、給料はあまり高くない。体も心も疲れる仕事だから、やめてしまう人も多い。施設の人は「もっとていねいにやりたい」って思っていても、人が足りなくてできないことがある。今回の裁判で施設がお金を払うことになると、ほかの施設も「うちも訴えられたらどうしよう」って心配して、デイサービスをやめてしまうかもしれない。そうなると、困るのはお年寄りと家族なんだよ。
数字を身近にしてみると
裁判で施設が払うように命じられた金額は、記事には書かれていなかったんだ。でも介護の事故の裁判では、数百万円から数千万円になることが多いよ。たとえば1,000万円だとすると、500円のお小遣いを2万回ぶんためた金額になる。もしコンビニのおにぎり1個150円で考えると、約6万7,000個ぶんだ。※金額はイメージだよ。
全国には、デイサービスを使っているお年寄りが約200万人いるんだ。もし今回のような事故を防ぐために、すべての施設が送迎の人を1人ずつ増やすと、日本全体で年間に何千億円ものお金がかかる計算になる。それは税金や、みんなが払う介護保険料に跳ね返ってくるかもしれないんだよ。
じゃあ、うちはどうする?
おじいちゃんやおばあちゃんを送り迎えするとき、「ここまで見守ってね」ってお願いする言葉を決めておこう
- もし家族が介護施設を使っているなら、送り迎えのときに「玄関まで一緒に来てください」って紙に書いて渡す? それとも家族が時間を合わせて家で待つ?
- もし自分が将来、誰かに助けてもらう立場になったとき、「ここまでは自分でやる」「ここからは手伝ってほしい」って、どうやって伝えればいいと思う?
※本記事はAIがNHKニュース 暮らしの公開情報を元に要約・解説したものです。正確な情報は元記事をご確認ください。